踊って現実逃避

踊る阿呆に見る阿呆 同じ阿呆なら踊らにゃ損損

この世に数多ある現実逃避の方法として、知られているのが買い物だったり過食だったりすると思う。多分心の隙間を埋めるためだと思う。よく知らないけど。

自分は踊る。

本当に踊る。部屋で一人でイヤホンを耳から垂らしながら手を叩いたり(時々)軽くステップを踏み(下の階の人に気を遣いながら)、たまに歌う(ワンフレーズ)。

昔から自分の現実逃避といえば踊ることだった。頭を振りすぎて首を痛めたこともあった。

何故踊ると現実逃避できるのか、それは音楽の力。大げさに言ってるわけじゃなくて、無音で踊ってみたら1分も持たずにむなしい気持ちになるのがきっと分かる。

現実逃避は俺の人生の3分の1に匹敵するかもしれない。学生時代も心ここにあらず、働きだしても心ここにあらず、家にいても・・・散歩してても・・・。

悲しくなる気もするけど自分の生来の気質としてもう諦めてる。意識してどうこうなるものでもないと。ただ何かのプロフェッショナルになりたかったなと思わないこともない。でも集中力がすぐ切れて妄想空想しだすからしょうがない。

働くと「仕事とは」とか「人生は」とか、わざとらしい口調でつまらないことを言われて閉口した。話の途中から他の事を考え出してしまい相槌を打つだけだった。

俺はお金がない。何故なら体臭のせいで他人と長時間同じ空間にいられないから。つまり働けない。あぁ無職。ついに親に借りる時が来てしまった。しっかり頭を下げよう。そして少しでも働こう。お金が、できれば大金が欲しい。一生困らないくらい。