決戦はどようび

負け戦にこちらから出向く時。どう散るかどう許しを請うか、一にも二にも多少の演技力がカギを握る。

セリフ、抑揚、表情、態度。早く終わらせようとしちゃだめだ。むしろ長引きそうだなと思わせる、相手が椅子に深く腰を掛けたらこっちのもの。多分、一気に結論に向けて話が進みだす。

そこから温情を引き出す。あくまでも相手が譲ってくれる優しさに一つずつ謝意を送る。こちらから条件を出すのは悪手だ。その場はどうにかなっても後々に遺恨を残すことになりかねない。

盛者必衰の理を信じて、相手の失脚を願う。

そんなむなしい事をしてはいけない。人を呪わば穴二つ。

だいたい救いを求めて、差し伸べられた手をがっつり握りしめといて・・・。情けない。

負け戦も人生の一ページ、というか日常の一コマでしかない。一晩寝てしまえばどうってことない。しかし次こそは勝つために・・という執念がないと結局また歴史は繰り返される。