全部言い訳、全部全部全部

どうしても言えない。

見損なわれたくない。相手にどう思われるかをすごく気にする。だから例えハリボテだとしても少しでも立派に色を塗っていた。

でももう無理だ。別に嘘をついていたわけでは無い、しっかりと話し合いをするしかない。でも話したくなんかない。

めんどくさい。これは自分に対するかっこつけ。

恥ずかしい。これは相手より立場が下になることに対して。

今じゃない。・・・ただその瞬間から目を逸らしているだけ。

都合のいい勝手な、幼稚な理由を頭に浮かべてはその場をやり過ごしている。結局は自分を苦しめる事になるんだけどどうしても最初の一言が言葉にできない。(俺の場合「お金がないので貸してください。」)

他人事なら全然笑えるのにいざ自分に事が降りかかってみると死ぬほど悩む。悲喜劇とはこのことだ。

自分の周りにはいくらでも道がある。道というか平野。今の俺は「あっちに進むのはなんかなあ。」「こっちはこっちでちょっとなあ。」なんて一歩も進まずにうだうだしているだけだ。どんな事態にも偶然は起こりえる、とにもかくにも良いほうの偶然(つまりラッキー)が起こることを期待してすり足で動き出してみるしかない。